北鎌倉の明月荘 倒木により破損

平成25年1月26日(土)

 例年にない大雪となった1月14日後、県が管理している北鎌倉山ノ内の明月荘が倒木により、屋根に穴が開いた、という一報をいただきました。

 旧明月荘は県所有の和風建築物で、鎌倉市が借りてサークル活動等に活用されてきましたが、老朽化が進み、耐震にも問題があることから、閉鎖されてしまいました。市内外の方々から2年前に「神奈川県が推進する「邸園文化圏再生構想」を具現する北鎌倉山ノ内の旧明月荘の再解放・保全利活用に関する陳情」が出され、継続審査となっています。

 陳情者の「神奈川まちづかい塾 北鎌倉明月荘の会」のメンバーは、毎月現地で木の伐採や草むしりなど庭の手入れを行いながら、今後の活用について熱心に協議してきました。行政に丸投げではなく、自ら汗をかいて荒れ放題の庭を歩けるようにし、四季折々の自然を楽しみながら活用していきたいと、代表の小林さん。

 そうした地道な活動が功を奏して、ようやく県も明月荘の建物調査及び利活用案の策定に向けて動き出した矢先の被害でした。

 屋根の直近にある大木の危険性があることから、樹木の伐採も今年度中に行う予定でしたが、大雪に想定外の被害が起こり大変残念です。現在は屋根をブルーシートでおおっていますが、横須賀三浦県政総合センター所長には早急な倒木の処理と、屋根の復旧を要望しました。