視察を終えて

平成22年8月24日(火)


朝6:00に富山を出発。飯野さんの運転により予定より早めの10:00に珠洲市浄化センターに到着。


ガスタンク。メタン発酵槽から発生したバイオガスは、脱硫後ガスタンクに貯留され、施設内のボイラ燃料に利用される。



生ごみ受入れホッパ。スーパーなどから出る残飯、魚のアラなどの事業系生ごみ。家庭系はない。

 
能登半島突端の石川県珠洲市は、沿岸漁業が盛んな人口17,560人の町です。

 生活排水を浄化する際に発生するのが、下水汚泥と呼ばれるものです。この汚泥処理を民間に委託する経費が年々増大し、また汲み取りトイレのし尿処理施設が老朽化したことから、バイオマスメタン発酵施設の建設に至りました。

 元々、下水汚泥やし尿を主体に考えた施設であることが特徴的です。生ごみも混合処理されていますが、日平均の総処理量27.2tのうち、生ごみはわずか0.5tにすぎません。

 日平均の処理量を生ごみ40t、下水汚泥225tと計画している鎌倉市においては、市街地の立地にメタン発酵槽が3槽、ガスホルダーは4基と、他に類を見ない施設規模であることが改めてよくわかりました。

 また、先行組は当然ながら、後発組より技術面で不安定で、試行錯誤を繰り返していることなども理解できました。

 

JR富山駅前から新型路面電車が走る。停車場の屋根から吹き出る冷たいミストは涼を呼ぶ。17:53発の特急で帰途に。


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