芸術館通りに27mのワンルームマンション

平成21年9月28日(月)

 建設常任委員ということもあり、今年度は都市計画審議会委員をしています。第2回都計審が開かれ、8階建て27mのビル建設が諮問されました。

 芸術館通りはマスタープランにおいて、大船の都市軸として、鎌倉女子大の開校に伴い「市民・企業・大学・行政の協働によるまちづくり」を推進するとされています。電線地中化や植栽、ベンチの設置など、重点的な整備も行われています。

 30m級の48戸のワンルームマンション(1〜2階は店舗)は、こうした芸術館通りのまちづくりとはかけ離れたプランです。私は異議ありと考え賛成しませんでしたが、多数で了承となりました。

 場所は大船駅から近い芸術館通り沿いの商業地域で、高さ制限はありません。本市の都計審にかける基準として、高さ15mを超える建築物、大船駅周辺等の商業系地域内では20mを超える建築物が対象となります。

 近隣を調べたところ、駅隣のホテルメッツが7階、相鉄フレッサが10階、パーキングビルは27m、西友は34m。数軒が20mを超える高さでしたが、芸術館通りではほぼ15〜20m以内の建物です。

 当該建築について市から指導をした結果、セットバックにより1m歩道を拡幅し、角の隅切りをすることになったそうです。努力していただいたと思いますが、ボリュームを抑えられなかったのは大変残念です。新築で30m級の建物ができれば、追随する建築が出てくることは目に見えています。

 岡田議員が放置自転車撤去の問題をはじめ、長年にわたり芸術館通りのまちづくりに取り組んでこられたことは言うまでもありません。大学と共生するまちづくりを目指してきたのではないでしょうか。

 大方潤一郎委員長からも「明確なまちづくりの方針をしっかりと打ち出し、早急に地区計画等で高さ制限を設ける必要がある」と意見が出されました。

 審議会でたとえ不了承となっても、開発手続きを止めることはできないと聞きました。それではいったい何のために審議会を行うのかわかりません。以前にも審議会で高さ制限の提案があったそうです。立派なマスタープランを絵に描いたモチにしないように、早急に取り組んでほしいと思います。



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