マザー・テレサのことば

平成20年12月28日(日)



 NPO法人わん・ふりーが活動開始を記念して、マザー・テレサの上映会と写真展を鎌倉芸術館で開催しました。

 一人の修道女がある日を境に“最も貧しい人たちのために”とカルカッタのスラムで活動を始めます。道ばたで動けなくなっている人を「死を待つ人の家」へ運び、体を洗い、ベッドに休ませると、その人は「なぜあなたはこんなことをするのか」と尋ねます。マザーは「あなたを愛しているから」と彼を抱きしめるのです。

 「食べ物を与えればその飢えは満たせます。けれど誰にも必要とされない、見捨てらる孤独な人の心の飢えは、もっと深刻です」。世界から訪れる修道女志願者らに「みんなを笑わせてね」と、できることから心を込めて行う大切さを説きます。

 「素晴らしい活動ですね」。インタビュアーがマイクを向けると、「誰にでもできますよ」と淡々と答えられたのが印象的でした。主催者わん・ふりーの代表を務める岩田勇人さんは、ホームヘルパーとして働いています。インドを旅行した際に、カルカッタの「死を待つ人の家」でボランティアをしたことがきっかけで、福祉とは?奉仕活動とは?という原点に返ったと言います。

 設備も整わない施設の中で、世界中のボランティアが笑顔で懸命に活動する様子は、人材不足で疲弊した日本の福祉現場と対極にあると感じたそうです。そこで、福祉に従事する人たちが連携、協力し、元気な福祉環境をつくっていこうと同会を発足しました。情報交換や勉強会、イベント、支援活動を予定しています。

 厳しいニュースの多い年末、マザー・テレサのことばに元気づけられました。


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