P3レベル実験室とは

平成20年6月30日(月)

 昨日稲村ケ崎で。雨あがりに似合う紫陽花でした。



 深沢の武田薬品新研究所に設置される「P3レベルの実験室」について、議会でも取り上げられたことから、専門家を招いて研修会が行われました。講師は県衛生研究所の岡崎微生物部長と武田薬品工業の医薬研究本部・研究業務部・主席部委員の橋口氏。

 P1〜P4レベルとは何か?物理的封じ込め施設の段階を表すもので、県衛生研究所では感染性のある病原体を扱っています。平成19年6月の感染症法改正により、厚生労働省から指導を受けて厳しい病原体管理を行っている様子が理解できました。一方で、子ども向けのサイエンス講座や施設公開デーなどを設けて、情報公開に前向きな姿勢でした。

 レベル3に区分されるのは炭そ菌、結核菌、HIV、鳥インフルエンザなど。P3実験室には限定された人だけがカードキーで入室する。外に空気が拡散しないように実験室は陰圧で、安全キャビネットの中でのみ作業を行う、排気は高性能のフィルター(HEPAフィルター)で濾過する。作業後は紫外線滅菌等の処理をする。

 武田薬品工業によれば、遺伝子組み換え実験を行う目的で、現在は上記のような病原性の強い微生物は扱わない。将来的に感染症治療などの実験を行うことも考えられるが法を遵守して実施すること、バイオハザードの防止対策、災害時の緊急対応など、厳格な管理体制を強調しました。

 専門的な話を丁寧に説明していただきました。積極的な情報公開が周辺住民の安心につながります。

 今年も半年が過ぎてしまいました…  
 明日は京都へ、新景観施策とバイオガス化施設の調査視察に行きます。


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