世界遺産のスケジュールさらに延期

平成20年5月29日(木)

 鎌倉市は平泉の登録延期の勧告を受けて、今年度予定していた文化庁への世界遺産登録の推薦要請を延期すると、発表しました。

 イコモス(ユネスコの諮問機関)の平泉への勧告が示すように、登録基準が厳しくなっているので、鎌倉市もその内容を再度精査しようとするものです。これにより目指していた2010年度登録は1年以上延期されることになりました。

 世界遺産登録と生ごみ資源化施設の2件について、6月2日(月)10時〜議会全員協議会で報告があります。2大プロジェクトの延期と断念は奇しく時を同じくしましたが、偶然の事態ではないことを重く受け止めてほしいと思います。

 関谷の生ごみ施設に関し、事業者と値段交渉の折り合いがつかなかったことが原因としていますが、当初から農業者や住民が疑問を投げかけ、議員が指摘しても全く耳を傾けてきませんでした。

 私有財産評価審査会を盾にとるような形で、関谷ありきの計画を推し進めようとした責任は重い。同審査会で渡辺議員だけが宅地開発地としての価格が妥当かどうか指摘しました。市がその時に調査していたら、こうした結果にはならなかったはずです。

 世界遺産では昨年度重要な書類の偽造が発覚し、県からの出向職員を告訴しました。バッファゾーンの建物の高さやデザインについて十分な議論が尽くされないまま、推薦要請に合わせて15mの高さ規制をかけるなど強硬です。「マンション増やしながら世界遺産はないでしょう」と市民は嘆いています。


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