家庭と仕事

平成18年4月30日(日)



 29日、三浦半島地域連合と同地区労の共催による三浦半島統一メーデーが大船小学校で開かれました。25団体が参加し、実行委員長の茂泉晃三浦半島地域連合議長ら挨拶。働く市民の生活向上と平和、格差のない社会の実現を訴えました。

 今年の春闘では、家庭生活とのバランスのとれた働き方を目指す「ワーク・ライフ・バランス」の取り組みが注目されました。超高齢・人口減少社会にあって優秀な労働力を確保したい企業側と、小さな子どもがいても共働きで働き続けたい人たちが、さまざまな両立の仕方を模索しています。

 政府はこれまでの保育施設拡充に重点を置いた対策から、働き方の見直しへと軸足を替えて、昨年から官民で少子化に取り組む方針を打ち出しました。EU諸国の中で唯一出生率増加を誇るフランスの事例を見れば、児童手当の拡充とともに子育てしやすい労働環境の実現は必須です。

 以前、企業で働く女性の会で「学童保育は小学3年生までといわれ、それ以降はどこに子どもを預ければよいか」という質問を受けました。他県だったので学童保育の仕組みがわからなかったのですが、女性が仕事を続けるにはハードルが多いことを実感しました。

 江戸川区では、昨年から全校73校で学童保育を夕方5〜6時まで実施しています。すべての児童を対象に、地域のボランティアがサポートする取り組みです。企業も短時間勤務制度の導入を検討しているところもあります。行政だけではなく、企業、地域の少しずづの工夫がワーク・ライフ・バランスの支援につながります。