景観がキーワード

平成18年2月14日(火)

 「先がける!美しい景観は私たちの宝もの!」と題した景観シンポジウムが昨日、小田原市で開かれました。久しぶりに訪れた小田原の玄関口はすっかり変身。スーパー成城石井とスターバックスがここにも!観光案内も充実し利便性もアップしたのですが、全国どこでも変わらない駅ビルになってしまうのは少し寂しい気もします・・

 基調講演は景観法の産みの親、国土交通省の岸田里佳子さん。ルール付けの背景には近年、国立市に代表されるように全国で景観論争が起こり、国民全体が景観に強い関心を持つようになったことがあります。公共の空間を市民の将来にわたる財産と考えれば、名所旧跡を守るだけでなく、どこにでも地域に合った作法があるはずです。

 小田原市では、全国初の市内全域を対象にした景観計画が2月から施行されました。特に建物の色を細かく定めているのが特徴で、小田原城と駅周辺を重点区域に指定しています。小田原城のすぐ近くに建ってしまった高層マンション、その二の足を踏まないように高さ制限もかけました。

 いずれにしても、地域の経済的活性化とのバランス、住民の合意形成は欠かせません。鎌倉から参加したパネリストの波多周さんは、子どもたちに住んでいる町を知ってもらおうと町歩きをしています。「いいものを知って、いいものを作ってほしい」と話されました。”町の物語”が想像できるようなまちづくりとは何か、考えてみたいと思います。
 



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