ブログ鎌倉つれづれ

首都圏外郭放水路は世界最大の地下水路

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    平成26年10月31日(金)

     三浦半島地域連合議員団で首都圏の安全を守る巨大地下放水路「首都圏外郭放水路」を視察しました。9月定例会の私の一般質問において、河川流域全体での総合的浸水対策について取り上げたばかりだったので、大変興味深い調査でした。国土交通省江戸川河川事務所・首都圏外郭放水路管理支所で概要の説明に続き、その巨大地下水路の現場に案内していただきました。

     利根川、江戸川、荒川の大河川に囲まれ、水がたまりやすい皿のような中川、綾瀬川流域。昭和30年代には5%だった市街地が、平成22年には50%を越えて急激な都市化が進んだことにより、ひとたび大雨が降ると浸水洪水被害が繰り返されてきました。そこで、これまでの堤防等の治水対策に加えて、地域が一体となって住宅開発により損なわれた川本来の保水・遊水機能を取り戻し、雨水が一気に川へ流れ込むのを防ぐ流域対策の大きな柱として、埼玉県春日部市に首都圏外郭放水路が整備されたのです。

    数本の中小河川の洪水を5つの「立坑」で取り込み、これらの立坑を結ぶ地下水路の「トンネル」に流します。立坑はスペースシャトルがすっぽり収まるという巨大な筒状。地下50mを流れるトンネルは全長6.3km。最大で毎秒200㎥の洪水を流すことが可能とされています。上が立坑の模型、下が実際の立坑。

    そして、地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱める巨大水槽。長さ177m、幅78m、高さ18mに及ぶプールは、重さ500tの柱数十本で支えられており、ギリシャ神殿のようです。水は地下水槽から巨大ポンプによって、排水樋管を経て江戸川へ排水される仕組みです。最大でポンプ4台によって、1秒間に25mプール1杯分を排水できるという。
     
     平成5年から13年の歳月と総工費2300奥円をかけて完成。年間維持費は1億円。
    首都圏外郭放水路の治水効果は?
    平成14年から26年までに85回の洪水調整実績があり、中川、綾瀬川流域の浸水被害は大幅に減少。平成12年の台風(流域で160mmの雨量)の際は、浸水面積137ha、浸水家屋248戸の大きな被害でしたが、平成18年の低気圧による洪水(172mmの雨量)では、浸水面積33ha、浸水家屋は85戸と、治水効果が顕著に表れていることもわかりました。
     そのスケールの大きさと、世界に誇れる最先端の土木技術の結集には圧倒されるばかりでした。 

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    衆議院議員 早稲田ゆきの活動報告「ブログ鎌倉つれづれ」です。 昭和33年12月6日生まれ/鎌倉市雪ノ下在住/白百合学園小・中・高卒業/早稲田大学法学部卒業/前神奈川県議会議員(2期)/  

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