上映会「みつばちの大地」

平成26年11月25日(火)

「世界からみつばちが消えていく」 花粉を運び、生命を育んできたみつばちがいなくなったら?三浦半島でも問題に。私たちが毎日口にする食物の3分の1はみつばちによって受粉されているのに…


森林インストラクターでもあり、自然保護に詳しい池田正弘さんは「最近、みかん山でブーンというニホンミツバチの羽音が聞こえなくなった」と語る。

 映画会「みつばちの大地」、伊勢山皇大神宮宮司であり鎌倉ニホンミツバチの会代表の池田正弘さんの講演に参加しました。主催は「保育室みつばちを応援する会」。花から花へ花粉を運ぶみつばちの驚きの生態、ショッキングな現状に深く考えさせられました。

 池田さんは20年来養蜂に携わり、風致保存会のインストラクターとして、私も昔樹木の切り方を教えていただき、へっぴり腰でノコギリを引いた覚えがあります。...

 私達が食べる食物の3分の1はみつばちによって受粉されているそうです。しかし現在、みつばちが大量に死んだり、失踪したりする現象が世界的に起きています。池田さんのハチの巣箱も全滅したといいます。なぜ消えたのか。

 横須賀の小林のぶゆき市議長谷川昇市議が取り組んでいることから、私もこの問題を知りました。三浦半島でも同様に、みつばちが大量に消えてしまう事態が起こっています。稲作などに使う農薬ネオニコチノイドの影響が問題視されていますが、国で調査中です。

 アインシュタインの言葉「みつばちが全滅したら人間も4年で滅びる」を引用して、池田さんは「ハチが生きられない環境になれば人間も生きられないということではないか」。文明の複合汚染に、みつばちが自ら警笛を鳴らしているのではないでしょうか。「神道とは、日本に人間が住むのに、一番自然に負荷がかからない生き方を求めることと理解している」。池田さんの言葉が重い問題を提起しています。

1