子宮頸がんワクチン被害 厚労省が神経障害の調査へ

平成27年3月30日(月)

 「子宮頸がんワクチン被害者の救済について」は、昨年9月17日の本会議においても質問。下記にあるように記憶障害や高次脳機能障害が疑われる方もあり、詳細な追跡調査を求めました。厚生労働省が定期接種の積極的な勧奨を中止してから、6月で丸2年。あまりに遅すぎる対応に怒りを覚えます。

子宮頸がんワクチンで厚労省が研究班設置へ

NHK Webニュース(3月28日 4時02分)より転載
 
子宮頸がんワクチンで厚労省が研究班設置へ
子宮頸がんワクチンを接種したあと、原因不明の痛みなどを訴える患者が相次いだ問題で、厚生労働省は、一部の患者については痛みだけでなく、記憶力の低下などの症状が確認されたことから、新たに研究班を設け、接種との因果関係などを本格的に調査することを決めました。
子宮頸がんワクチンは、おととし4月、小学6年生から高校1年生までの女子を対象に法律に基づく定期接種に追加されましたが、接種のあと、原因不明の体の痛みなどを訴える患者が相次いだため、厚生労働省はおととし6月、接種の積極的な呼びかけを中止しています。
これまでに接種を受けた人はおよそ338万人と推計され、このうち176人で症状が確認されています。厚生労働省によりますと、接種との因果関係は分からないものの、痛みだけでなく、記憶力や読解力の低下など、脳の機能が低下する「高次脳機能障害」とみられる症状が、少なくとも9人の患者で確認されたということです。
このため、厚生労働省は、近く新たに研究班を設け、接種との因果関係などについて本格的に調査することを決めました。研究の期間はおよそ1年間で、8つの大学病院が参加し患者のデータを集めて分析するとともに、全国3つの都市でワクチンを接種した人を対象にアンケート調査を行う計画です。
厚生労働省は「高次脳機能障害が確認された患者の数は、接種した人全体からみると少ないが、症状を訴える人がいる以上、調査を行う必要があると判断した」としています。