台風18号追跡調査

平成26年10月27日(月)
玉縄調整池の発電設備(市民から提供)
岡本2−13付近の柏尾川排水口

台風18号の浸水被害について、市民の方から「玉縄調整池の排水ポンプが作動していなかったのでは?」とお問い合わせがあり、山崎浄化センターで調査した結果、以下のことがわかりました。
 
・8時から柏尾川の水位が急上昇した。
・自然流下をストップして調整池に流す仕組みになっている。
・9時〜10時にポンプは1回作動したデータがある。
・東京湾平均海面(TP)が8.156になると、柏尾川においても
放流規制となる(県との協定)。
・今回は、50mm以上が降り、内水排除が自動的にできなくなった。(多分9時〜11時)
・この時、調整池も5千トンで満水。
・水位が20cm下がると、自動的に放流が再開する。
・本来12時頃、排水ポンプは再稼働するはずであったが、2台のうち1台が冠水により
ショートして停止。
・リセットかけて、1台は再稼働して放流された。
・その後、全部巡回して確認した。玉縄のポンプは修繕し対応したい。
いずれにしても50年以上の古い設備で、柏尾川沿いの3台のポンプのうち、
2台は排水能力が極めて低いこともわかりました。改修するとのことですが、台風時の柏尾川の水位と調整池、排水ポンプの稼働状況など検証が必要です。

もはやゲリラ豪雨は稀な現象ではなくなっています。県は平成19年に時間雨量50mmに対応すべく、河床の掘削工事を行いました。それにより浸水被害が減少する効果が表れていますが、昨今のゲリラ豪雨には十分とは言えません。県は更に60mm対応にするため、上流の横浜市内に遊水地を整備する計画です。早急な遊水地の整備を要望します。