〜ごみ減量をめざして〜シンポジウム

平成27年5月17日(日)

「ごみの少ない鎌倉を目指して」鎌倉市シンポジウムが、5月16日に開催されました。ごみ減量の事例を聞きたかったので、一部のみ参加。パネリストの報告から学びました。

 高田晶子さんの「ごみを出さないライフスタイル」。生ごみをフードプロセッサーで砕き、土に埋めて堆肥化。いつも7つ道具を自転車に、落書き消しに奔走される高田さんらしい徹底した生活ぶり。

 イトーヨーカ堂のごみを出さない売り方・買い方の仕組み。食品残さを生ごみ処理機で1/10に減量→堆肥化して全国10ヵ所のセブンファームで野菜栽培→収穫野菜を販売...

 京都市の市民、事業者、行政一体の取り組みは、小学校区ごとの活動がユニーク。お店の惣菜パックを、透明トレーから白い発泡トレーに替えてもらうだけで、重さが6割減。年間0.5tのごみ減量になったという。

 鎌倉市はリサイクル率日本一レベルである一方、1人当たりの家庭ごみ量は752gと県平均の694gを大きく上回る。当然ながら、1人当たりのごみの処理費は25年度、23,053円と高い(藤沢市16,959円、平塚市19,067円)。ごみ有料化から一月。4月分の燃やすごみが昨年度より21%の削減と報告されていますが、分別ごみはどのくらい増えたのか。

 改めてごみの総量を減らす道のりは容易ではないと感じました。リサイクルが進んだ今、事業者も市民も一緒にごみの発生抑制の仕組みを作ることが重要です。これまでごみ処理行政は、市民の家庭ごみのリサイクル、リユース、リデュースの3R推進に頼ってきた経過があります。更に最後の砦は、燃やすごみの半分を占める生ごみの減量化。

 しかしその一方で、事業系ごみの減量化が見えにくいのではないか。イトーヨーカドーのようなCSRの取り組みは大変興味深い。事業者にも減量化の取り組みを見える化し、拡大してほしい。大量生産、大量廃棄ではなく、「ごみを出さない売り方・買い方」を市民も一緒に取り組む必要があると思います。